Dinosaur Jr. (ダイナソー Jr.)という、気だるい午後を背負ったようなバンド

Dinosaur Jr. (ダイナソー Jr.)

インディーで、ローファイ気味で、オルタナティヴ、そんなワードを欲しいままに、限りなく気だるさが漂うバンド。

ヘロヘロで味のあるボーカルに加え、ときに轟音、ときにポップ、ときにメロウなギターサウンドが特徴。

オリジナルメンバー3人のうち、フロントマン以外の2人は途中脱退、活動休止期間が10年、メンバーの平均年齢は50歳を超える…。

そんな彼らは、経歴も年齢も感じさせず、いまだにコンスタントに作品をリリースし、精力的にツアーを続けていて、90年代のグランジ、オルタナティヴ・ロック界隈で生き残った恐竜(Dinosaur)な様相です。

オリジナル・メンバー

J・マスシス(Joseph Donald Mascis)ボーカル/ギター

ルー・バーロウ(Lou Barlow)ベース

マーフ(Murph)ドラム

来歴

初期 結成から「Green Mind」まで

1983年に、J・マスシス とルー・バーロウにより結成。

1985年に、インディーズ・レーベル(Homestead Records)からアルバム「Dinosaur」でデビュー。

その後、ソニック・ユース (Sonic Youth)の紹介で、主にハードコア・パンクバンドが所属していたインディーズ・レーベル(SST Records)と契約。

1987年に、2ndアルバム「You're Living All Over Me」。

1988年に、3rdアルバム「Bug」をリリース。

しかし、リリース後のツアー終了後、マスシスとバーロウが対立しバーロウが脱退。

中期 「Green Mind」から解散まで

1991年に、ベースにゲストミュージシャンを迎えて4thアルバム「Green Mind」をメジャー・レーベルよりリリース。

続く1993年の5thアルバム「Where You Been」リリース後、マーフも脱退。

事実上、マスシスのソロプロジェクトの様相に。

1993年に、6thアルバム「Without a Sound」。

1997年に、7thアルバム「Hand It Over」をリリース後、マスシスの判断で解散に。

後期 再結成から現在まで

2005年にオリジナルメンバーで再結成を発表。

2007年には、オリジナルメンバーとしては「Bug」以来、実に19年ぶりとなる7thアルバム「Beyond」をリリース。

2009年には「Farm」、2012年には「I Bet On Sky」2016年に「Give a Glimpse of What Yer Not」とコンスタントに作品を発表しています。

ディスコグラフィー

これまでにオリジナルアルバムを11枚リリースしています。

彼らの代表作4thアルバム「Green Mind」のジャケット写真は、フォトグラファーのJoseph Szabo(ジョセフ・ザボ)が、1978年に出版した写真集「Almost Grown」にある「Priscilla,1969」というタイトルの一枚を採用。

また再結成後は、アルバムの録音をマスシスの自宅スタジオで行っています。

「Dinosaur」

Dinosaur Jr

「You're Living All Over Me」

You're Living All Over Me

「Bug」

Bug [Analog]

「Green Mind」
Green Mind [12 inch Analog]
「Where You Been」

Where You Been [12 inch Analog]

「Without a Sound」

Without a Sound

「Hand It Over」

ハンド・イット・オーヴァー(紙ジャケット仕様)

「Beyond」

Beyond [12 inch Analog]

「Farm」

Farm

「I Bet On Sky」

I Bet on Sky: Digi-Pak

「Give a Glimpse of What Yer Not」

Give a Glimpse of What Yer Not [12 inch Analog]

それぞれの時代を象徴するミュージックビデオ

2ndアルバムに収録されている楽曲「Little Fury Things」。

ハードコア・パンクの影響を受けた轟音ギターサウンドながら、エモさも感じるメロディーが早くも健在しています。

4thアルバムのオープニングを飾る楽曲「The Wagon」。

いきなりマスシスの少しかすれた歌声と情緒あふれるギターで始まる、”疾走感”を代表する一曲。

最新作になる11thアルバムに収録されている楽曲「Tiny」。

風貌はおっさんになってしまっていますが、心は少年のまま、のようなビデオ。

相変わらずのギター・ソロが、ファンを安心させてくれます。

さいごに

90年代のグランジ、オルタナブームを担う一角のバンドでもあった彼ら。

当時、一緒に活躍していたバンド、たとえば ニルヴァーナやソニック・ユースはすでに解散・活動休止などで伝説のバンド化しています。

そんななかで、これからも不死鳥のごとく不変的なダイナソーサウンドな作品を発表し続けてほしいものだと願うばかりです。