17歳とベルリンの壁、という日本のシューゲイザーバンド

17歳とベルリンの壁、というシューゲイザーバンド

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biography | 17歳とベルリンの壁より

 

彼らのオフィシャルページをのぞくと、

2013年、東京都内で活動開始。

シューゲイザー、ギターポップ、ドリームポップに影響を受けた音像。

ポップながらどこか低体温さを感じるメロディー。

とあります。

男女ツインボーカルでメンバーは、現在4名。

Yusei Tsuruta(Vocal.Guitar)
Eriko Takano(Vocal.Bass)
Takuji Yoshida(Guitar)
Junichirou Miyazawa(Drum)

どうしてそのバンド名に?も合わせて、サウンドもどこかキラキラしています。

ディスコグラフィー

これまで2枚のミニアルバムをリリースしています。

2015年7月に、1st mini Album “Aspect”をリリース。

彼らが影響を受けた音楽のジャンルからすると、ギターポップ寄りのシューゲイズな楽曲が多い印象。

また、ゆらゆらしたツインギターの音像に、感情を抑え気味のツインボーカルが、ドリームポップ特有の浮遊感を醸し出している場面も。

聴いていると、初期のスーパーカーやART-SCHOOL のイメージが思い浮かんできます。

Aspect

1.千日
2.話す卵
3.27時
4.ライラック
5.六月
6.終日

ツインボーカルとリフのループが心地よいMV。

主演女優は、Nozomi Mukaiharaという方らしいです。

17歳とベルリンの壁 - 終日

 

2017年4月に、2nd mini Album “Reflect”をリリース。

ミュージックビデオ(MV)にもなっている楽曲「プリズム」の紹介文では、はっきりシューゲイザーバンドと謳われています。

アルバム全体を通しても1stよりオルタナティブ・ロックやシューゲイズの要素が色濃く出ている作品で、この路線で行くという意志が感じられます。

Reflect

1.地上の花 - A Flower Of The Ground
2.プリズム - Prism
3.反響室 - Echo Chamber
4.窓際 - By The Window
5.平面体 - 2D Solid
6.ハッピーエンド - Happy Ending

轟音ギターが妙に爽やかに聴こえるMV。

主演女優はつぶらさんという方。

17歳とベルリンの壁 - プリズム

ところで、シューゲイザーって?

こちらの解説がわかりやすいんじゃないかと。

90年代初頭に巻き起こったシューゲイザーとは、ジーザス・アンド・メリー・チェインを源流とするムーヴメントのことで、〈Shoe=靴+Gazer=見る人〉をいう意味そのままに、下を向きながら轟音ギターを掻き鳴らすUKロックの一部分の総称。

轟音ギターと言ってもただうるさいだけでなく、幾重にも重なったフィードバック・ノイズの荒波の中にある繊細なメロディーや、深いエコーとリヴァーブの掛かったヴォーカルなど、浮遊感溢れるエンジニアリングも特徴のひとつで、〈メランコリック〉〈憂鬱〉という内省的な言葉がキーワードになっていた。

〈シューゲイザー〉っていったいなんなのよ!? - TOWER RECORDS ONLINEより引用しました。

床に置いたエフェクターを頻繁に操作したり、床に貼られた歌詞カードをチラ見したりといった下を向かざるを得ない諸事情が、このような言葉を作り出したのかもしれません。

2017年、90年代の代表的バンドが新作を発表

彼らの2ndミニアルバムと時を同じくして、シューゲイズ界隈の大御所の2つのバンドが新作をリリースしています。

ride

90年代にレーベルメイトの My Bloody Valentine らとともにシューゲイズムーヴメントを牽引したバンド。

1990年に彼らの代表作との呼び声が高い『Nowhere』など、何枚かの作品をリリースするも、1996年に解散。

1990『Nowhere』

ノーホエア 25周年アニヴァーサリー・エディション

その後2015年に再結成し、今年21年ぶりに『Weather Diaries』を発表しました。

2017『Weather Diaries』

Weather Diaries

slowdive

1989年にイギリスで結成。1993年に代表作となるアルバム『Souvlaki』をリリースし、90年代シューゲイザーの代表的バンドの一角として名を馳せたものの、アルバム3枚を残し95年に解散。

1993『Souvlaki』

Souvlaki

ソロやバンド活動を経て2014年に再始動。2017年に、22年ぶりとなるアルバム『slowdive』をリリースしました。

2017『slowdive』

SLOWDIVE

きっと、17歳とベルリンの壁のメンバーも通過したバンドたちなのでしょう。

さいごに

 残念ながら90年代に一過性のブームに終わってしまったシューゲイザーを踏襲する彼ら。

当時を知る人は懐かしさや郷愁を感じ、若い音楽ファンからは新しさを感じるサウンドを独自に進化させていくところに妙味があるのかもしれません。