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尾崎裕哉、新曲「サムデイ・スマイル」のMVを聴いて

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ミュージックビデオ『サムデイ・スマイル』が公開

尾崎裕哉の初めてのOfficial Music Video『サムデイ・スマイル』が公開された。というニュース。

すでに、各ラジオ局でヘビーローテーションが決定しているらしいです。

尾崎裕哉は、「同じような日々の繰り返しで、前に進めていないように思えても、少しずつ前に進めているんだと思って僕は過ごしてきた。明日を信じて、いまを頑張ることの大切さを爽やかに歌った楽曲です。」とコメント。

尾崎裕哉、初の映像作品となる「サムデイ・スマイル」MV解禁 | Musicman-NETより引用しました

40代以降の人なら、彼の歌声を聴いて比べない人がいないくらい有名な尾崎豊を父に持つ。

それじゃなくても、昨年、地上波に登場したときに父の歌と自分の歌を披露していたのだからなおさらのこと。

シンガーソングライターという、ミュージシャンでも似たようなジャンルを選んでいることもあるし、父の面影を払拭するのって大変そうです。

尾崎豊のフィルターを通して彼の曲を聴くか聴かないかで、だいぶ捉え方がかわってくるんじゃなないでしょうか。

尾崎裕哉 - サムデイ・スマイル

爽やかです。ミュージックビデオの淡い陽光につつまれるイメージでキラキラしています。歌詞も前向きで明るくなれそうだし、間奏の口笛なんて春を感じちゃいます。

もし、なんの情報もなくこの曲を聴いたらこんな感想になります。

一方、父のフィルターを通して聴くと、少し物足りなさを感じるかもしれません。

 カリスマになり伝説になった尾崎豊

十七歳の地図

1992年に26歳で亡くなった父・尾崎豊。

まだ、インターネットなんてなかった80年代半ばから90年代前半。

平野ノラのネタ「しもしも」の時代。

たしかに、若者のカリスマだったことを思い出します。

あまりにも有名すぎる『15の夜』の”盗んだバイクで走り出す”の部分だって、今では何それってなるかもしれませんが、奇をてらったわけではなくて当時のあるあるで案外共感できるフレーズでした。

個人的には、とある事件で逮捕されたときには、それを聞いてショックで泣きながら学校の廊下を走るソフト部の女子の姿が目に浮かぶし、92年に亡くなった時は、秋田から上京してきた「尾崎とクラシックしか聴かない」という風変りなクラスメイトが、やっぱりしばらく授業に出てこなくて、しばらくぶりに会ったら「彼の葬儀に行ってしばらく放浪してた」なんてエピソードを思い出します。

ジャンルが違えば比べられないのに?

二世

昨年7月16日に、TBSテレビ「音楽の日」に生出演し、父の楽曲「I LOVE YOU」と、自身の曲「始まりの街」をテレビ初披露して話題になった尾崎裕哉。

彼のホームページのプロフィール欄には、父尾崎豊が…と出てきますが、宇多田ヒカル(母は藤圭子)やONE OK ROCK(ワンオクロック)のヴォーカルTAKA(父は森進一、母は森昌子)はプロフィール欄に親の記述はなく、デビュー当時も自ら親のことをアピールすることもありませんでした。

父の名前を出すことは、少しばかりの計算と多大な覚悟があるように思えます。

名前を出せば、メディアに取り上げられやすくなる中、比べられるのは当然、時代や感性も違うので楽曲が似ないのも当然、それらもろもろを踏まえて自分の楽曲を聴いてくれないか?という潔い覚悟。

 反対にこちらは父からの脱却?

HIRAETH

1989年生まれ、東京出身の日本人シンガー・ソングライター。
幼少期をボストンで過ごし、アメリカの音楽文化を直に受けたことをきっかけに音楽活動を開始。
圧倒的な声量と繊細なファルセットに感動したTokyo Recordingsに請われ、2014年夏頃から密かに制作活動を開始。
OBKR(from N.O.R.K.)と若干24歳のプロデューサー・小島裕規と共に、1年以上の制作期間を経て「Portrait 1」を完成させる。
その音楽性は正統派R&Bの力強さと、UKオルタナティブに見られるような陰鬱さが見事に融合されており、類まれな存在感を放っている。

グッドでポップで前衛的尚且つ80KIDZの育った”エレクトロ”を感じさせる2016年重要作。 | SPACE SHOWER MUSICより引用しました

意図的に公にしていないのでしょう。

彼の別名義のプロジェクトCapeson(ケイプソン)。

はじめのMVが陰陽でいうところの陽であるなら、こちらはいい感じで陰があって本当にやりたい音楽ってこっち?って印象を受けます。

www.youtube.com

アルバムタイトル「HIRAETH」は、「二度と目にすることが叶わないかも知れないという恐れを含んだ、故郷へ戻りたいという願い」という意味があるのだそう。

生い立ちや故郷と決別したい。それでも…という彼の複雑な思いがあるようにも受け取れます。

 

さいごに

現在27歳の尾崎裕哉。もう父の生きた年齢を超えているんですね。